ライクラフトの閉鎖
オーストラリアで160年以上続いたワイナリーが閉鎖されることが発表されました
閉鎖されるのは1850年に南オーストラリア州のマクラーレンヴェールに作られた醸造所で、コンクリート開放槽など当時のものを今でも上手く使ってワインを作っていることで知られているローズマウントのライクラフト醸造所(Ryecroft)です
ローズマウントを代表するワイナリーでしたが度重なる赤字経営のため、これ以上経営を続けられないと所有者であるトレジャリー・ワイン・エステート社が判断した形だ
トレジャリーはビジネスの合理化をはかってきたが昨年は結局約1億オーストラリアドルの損失を計上している
2015年の収穫までにはワイナリーの設備と33人のうち会社に残る事を希望する従業員が他のグループ内のワイナリーへ移されることとなる
醸造所はなくなるが、今まで通りマクラーレンヴェールで収穫されたブドウを使って別の場所でローズマウント ライクラフトを作る予定とのこと
ローズマウントはトレジャリー・ワイン・エステート社が保有する83ブランドの中の1つである。ローズマウントの他にもペンフォールズ、ベリンジャーやウルフブラスなど有名ブランドをもつオーストラリアでトップのワイン会社です
オーストラリアでは少数のワイン会社は市場を独占していて、上位15社で全生産量の74%を占めています
そのためワイナリーの買収と売却は頻繁にあったりもし、市場から会社の経営状態を厳しく見られるため今回のような閉鎖という形になったのだと思われます
参考文献
decanter.com
smh.com
tweglobal.com