オーストリアゼクトの三つの層

10月22日はオーストリアゼクトデー

らしいです。

 

なんでも、スパークリングワイン好きなオーストリア人がこの日を境に年末までに1200万本を飲み干すそうです。この1200万本って数字、オーストリアで消費されるスパークリングワインの45%もあるそうです
感謝祭、クリスマスや年越しとイベント盛り沢山ですがどれだけこの二ヶ月で飲まれるか、想像するとすごいです

 

さてこのゼクトデーですが、その中でオーストリアでは新しい試みが導入することが発表されました

 

それは
three tier quality pyramid of Austrian sekt
オーストリアゼクトの品質三階層
勝手に日本語訳しました。オーストリアワインマーケティング協会のホームページを参考にしていますが英語のページは詳しく書かれているのですがまだ日本語のページはこのニュースを取り扱っていないのです。

 

この三階層ですがレベル1、レベル2、レベル3と呼ばれています

 

レベル1
オーストリア国内で収穫されたブドウを原料としてオーストリア国内で醸造されたワインであること
瓶詰めから滓引きまで9ヶ月


レベル2      
瓶内二次発酵を経ていること
単一のブドウ栽培地方のブドウを原料としていること
瓶詰めから滓引きまで18ヶ月


レベル3

瓶内二次発酵を経ていること
単一のブドウ栽培地区のブドウを原料として発酵されていること
瓶詰めから滓引きまで30ヶ月
収穫から3年以上経っていること


とのことです

9ヶ月というとカヴァ
18ヶ月というとフランチャコルタ
3年というとミレジメ

と同じ数字ですので、この階層がどれだけ世界で戦えるかを意識しているかがわかります
現在約250万本が輸出されていますがこれからもっと伸びることが予想されています

オーストリアはEUのワイン法で運営されていますが2002年ヴィンテージから原産地呼称を積極的に推進して、スティルワインの品質向上と知名度のアップに成功しました

今回の三つの区分けは消費者にクリアな指標と品質のレベルを判りやすく伝えるでしょう

現在はオーストリアスパークリングワイン委員会とオーストリアワインマーケティング協会の元で作られいますが2015年春までにはオーストリアワイン法に組み込まれることが予想されています

 

 

 

 

 

参考文献
austrianwine.com
decanter.com
日本ソムリエ協会教本

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