トカイ・アスー・3-4プットニョシュを廃止に

世界三大貴腐ワインのひとつ、トカイ・アスーの生産基準が厳しくなり糖分含有量で区分されているプットニョシュの中でも糖分の少ない60g/ℓの3プットニョシュと90g/ℓの4プットニュシュが実質廃止されることとなった。

 

これは適度に熟成していないぶどうを使って作られる粗悪なアスーを規制して、トカイ・アス
ーの価値を高めるためである。
 
 
しかしながら、すべてのハンガリーの生産者がこの廃止に賛成している訳ではない。
糖度の高めたワインを作るためにはぶどう自体が水分量を減らさないといけない為、生産量を落とさなければならない。また、生産量が少ないことは価格が高いことを意味する。
安いワインがなくなり、購入の回転率が落ちれば生産者にとってはキャッシュフローが悪くなり、経営が厳しくなるのだ。
 
 
世界的な嗜好の変化もある。こってりとした料理から、さっぱりとした料理にシフトしてる中でどっしりとしたトカイが好まれるかと言われると疑問でもある。
もともと多量に飲まれるワインではなく、サラッと飲まれるワインである。
 
decanter紙にもSome people prefer lighter styled Tokajiとある
今回廃止された3−4プットニョシュは、生産者の経営を圧迫し結果的にそれがトカイアスの生産性を落とすことになるだろう。
 
参考文献
ソムリエ協会教本
decanter
 
 
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